飯田龍太

遠くより風来て夏の海となる*****「甲斐」を含む句もたくさんあるようだ。こうなると、「一月の川一月の谷の中」の句についても、鑑賞が違ってくるだろうとは思う。甲斐駒のほうとむささび月夜かな 水澄みて四方(よも)に関ある甲 … Read more 飯田龍太


三大関一横綱敗れる

八百長疑惑で揺れる大相撲であるが、本日初日、三大関一横綱敗れる大波乱。最後の横綱戦はどちらの気合いが乗っていたようだった。勿論これまでも場所前半は八百長が少なかったのではないかと思うけれど。荒れる春場所というわけだ。不思 … Read more 三大関一横綱敗れる


人物評伝のポイント

ゴルフボールの行方を見る時、まず芝を読み、次にボールの特性を考える。そうすれば行方が分かる。また逆に、何度もゴルフボールを打っている打ちに分かってくるのは、芝の特性とボールの特性である。芝は社会条件であり、ボールは性格で … Read more 人物評伝のポイント


現実解決能力

生きていくに必要なのは現実解決能力である。人生の現実は解決を待って、私の目前にある。前向きに進もう。だめで元々じゃないか。


NHK俳句短歌

どの番組もこの3月で選者が交代になるという。話を聞いていると実に人柄というものがにじみ出るものだ。添削をしているが、時に野蛮と思う。


映画「パフューム」 井上ひさし「箱根強羅ホテル」

いま宣伝上映されている映画「パフューム」であるが、中に、媚薬の話が出てくるらしい。井上ひさし「箱根強羅ホテル」では、帝国陸軍が本土決戦用に計画した珍作戦がいくつも紹介されているが、その中にHH剤という話も出てくる。ヒトに … Read more 映画「パフューム」 井上ひさし「箱根強羅ホテル」


西の空が青い朝

やあ、こんにちはどう?今朝ね、起きて外を見たら、西の空が深く深く青いんだ、春の始まりだねなどと挨拶をされる季節を少しだけ先取りして感覚するのはよい習慣である楽しくもあるしかし私はもう少し先の、もの憂い晩春を想像し始めてい … Read more 西の空が青い朝


有名旅館

旅館 県 温泉名 スコアー 1 あさば 静岡 修善寺温泉 料理部門第1位風情部門第1位 24 1 玉の湯 大分 湯布院温泉 料理部門第1位接客部門第2位風情部門第5位 24 3 亀の井別館 大分 湯布院温泉 温泉部門第4 … Read more 有名旅館


生活保護の問題

生活保護費の問題をNHKで取り上げていた難しい問題である給付の基準を明確にといったような机上の空論を並べていたがどうなるものだろう市役所の中で生活保護課ははずれクジである早く抜け出すことだけを目標にして仕方なく働いている … Read more 生活保護の問題


歴史を知ること

歴史を知ることはつめたい無意味な死を知ることではてのない徒労を知ることだ謙虚に至ることもあり虚無に至ることもある作用と反作用である


隣のドア

マンションの隣の人は老夫婦であるふたりとも75歳くらいだろうめったに会わない玄関ドアを通り過ぎる時奥からとてつもなく大きなテレビの音が響いている幸い部屋に入ってしまえば何の音も聞こえないあるとき用事があって訪ねた奥さんは … Read more 隣のドア


昼時間のコマーシャル

昼の時間帯の番組をビデオで見ていたら、・入れ歯安定剤、・医療保険……老齢でも可、医者の診査が要らない、掛け捨てではない、葬式費用が出るなどの特徴がある、外資系保険会社などのCMが目についた。とても気持ちがめいった。


リヤドロ展示会

リヤドロで招待があり、展示即売、お茶の会があった。場所は日本橋コレドの一角。ねえ、リヤドロって、どこの?スペインくらい?ううん、日本橋の三越にあるのよ。っていうくらいで、分からないので、係の人に質問する。スペインのバレン … Read more リヤドロ展示会


いじめで自殺

今度もまた、遺書があって、「もう死んだ方がましだ」と書いている。人間というものはそういうものなのだろうなあ。ひとりの人間をそこまで決意させるなんて、そんなことが人間にできるものなのか。 何ということだろう。その時、そのつ … Read more いじめで自殺


全米No.1

映画の宣伝で全米No.1ヒットといつも言っています。嘘ではないので、統計の方法によるのでしょうが。いつも同じ文句で宣伝しているので、笑ってしまいます。


細部に宿る物々しさ

莫言の小説、(彼の挨拶やエッセイなどは全くそうではない)大江健三郎の小説、(彼のエッセイは実によい)ガルシア・マルケス、ギュンター・グラス、その他、細部が実に物々しくグロテスクであるような人たちがいる。大江健三郎は小説の … Read more 細部に宿る物々しさ


アンコールワット遺跡を補助金で支えることについて

アンコールワット遺跡を補助金を出して、さらに人的援助もして、保存していこうとの話をテレビで見た。当然、そのお金があるなら、死んでゆく子供たちを救えるのではないかとの話になり、しかしそれはユニセフとユネスコの役割分担で、ど … Read more アンコールワット遺跡を補助金で支えることについて


軍事に関する寝言

中国の軍事費についての、中国からの発表があった。大変お金持ちである。まあ、こんな寝言を言っても仕方ないのだけれど、軍事に関して一番安上がりな作戦は何かと考える。自分はもちろんただの一票しか持たない市民である。例えば、軍隊 … Read more 軍事に関する寝言


貧乏人になる方法

ねえ、どうしてあなたはいつも貧乏人のふりをするの?貧乏人のふりをしていると、本当に貧乏人になれるからだよ。それは実際、そうだな。


現代日本画洋画名家百画展 日本橋高島屋

日本橋高島屋の現代日本画洋画名家百画展を訪れる。無料なのにとても充実した展示。いかにもこぢんまりした、大きな主張のない、内向きの作品で、慰めになった。色はやはりきれい。季節柄か、桜ものがよかったようにも思う。ついでなので … Read more 現代日本画洋画名家百画展 日本橋高島屋


香る沈丁花

昔銭湯に通う途中の道で暗闇の中でもくっきりと分かる沈丁花の強い香りに驚いたものだ花はなぜ香りまで好ましいのだろう


届かぬ願い

私の願いは届かないただ一番星になって光っているばかりだいっそのこと早く消えて欲しいすべてに決着がついて欲しいその方がいい


ゴーギャンの独特さ

何だろうかね今日はいいと感じた平面的な感じでそれが私のテーマである三次元と二次元の問題を考えさせるテレビを見ていて三次元への欲求を感じない眼鏡をかけていて現実感の欠如を感覚しないこれはどうしてだろう人によっては、「風景が … Read more ゴーギャンの独特さ


タミフル問題

昨日夜のニュースショーでは各局一斉に、タミフル問題を報じていた。中高生くらいの若者が、インフルエンザと診断されてタミフルを投与され、行動異常を呈して、死に至るというもの。自動車に飛び込んだり、マンションから飛び降りたりし … Read more タミフル問題


ポリーニの「熱情」

ずっと昔にFMラジオで録音した。マウリツィオ・ポリーニが何かの演奏会でベートーベン「熱情」を弾いたもの。きちんとしたCD版とは異なり、熱気が伝わってくる。久々に聴いて、耳の汚れが一枚吹き払われた感じがする。


風景写真

映画「イルマーレ」で出てくる家のようです。住んだら楽しいのでしょうか。一ヶ月くらいお試しで暮らしてみたいような気もする。


読書「時間」の体験

このごろは、自分が書くことについてはやはり全く不満なのであるが、文章を読むことについては、かなり昔の感覚を取り戻しつつあるように思う。昔とは、私が大学院時代を過ごした頃のことだ。当時は読書の中で筆者の言葉を味わいつつ、語 … Read more 読書「時間」の体験


「子供を産む機械」伊丹十三「日本世間噺大系」

面白かった。ネタがいい。特に後半のインタヴュー。言葉の選び方がいい。・スーパー民主主義……田舎日本の選挙。・クダショー……いろいろな解釈ができる。・蜜柑……蜜柑の木を摘果する時のコツ。柑橘類の四大条件。接ぎ木の秘訣。・ク … Read more 「子供を産む機械」伊丹十三「日本世間噺大系」


日本語が私を語る

私が言葉を選ぶ時、一方では日本語というシステムを語っている、また、一方では個人の体験の集積を語っている。よく考えてみると、私の体験という個人的で一回限りのように思えるものも、結局日本語のシステムの範囲内に回収されている。 … Read more 日本語が私を語る


谷川俊太郎「この純潔なるもの」推理小説について

推理小説についての短文である。なるほどね。現代に生きる我々が推理小説に求めるものは、平和、静けさ、単純さ。テレビドラマの水戸黄門と同じである。すべては説明され、すべては理詰めである。現実は混沌としていて、死の意味すら与え … Read more 谷川俊太郎「この純潔なるもの」推理小説について


皮膚粘膜移行部

皮膚粘膜移行部という部分が人間にはある。例えば、口の中は、粘膜部分。顔の表面は皮膚。その中間にあるのが、皮膚粘膜移行部で、唇のことである。唇を舌でぬらせば、口の中と同じように、粘膜の状態になる。乾けば、皮膚と同じようにな … Read more 皮膚粘膜移行部


「英語でシャベラナイト」釈由美子 上海Now

釈由美子ご案内の上海ナイト。超ポジティブ、いまが一番いい、明日はもっといい、私にもチャンスがある。そんなインタヴューがちりばめられている。交通は乱暴で、海は排水で汚れ、空気はよどみ、タワーばかりが光輝き、そんな上海。どん … Read more 「英語でシャベラナイト」釈由美子 上海Now


生きていた信長

信長は本能寺の変で死んで、あれこれあって、家康の時代が始まる。それが歴史なのであって、従って、信長は、本能寺で身代わりに家康に死んでもらい、自分は家康にすり替わって、徳川時代を始めるというのである。歴史を変えずに生き延び … Read more 生きていた信長


二次元と三次元

生まれた時からの全盲の人に、絵はがき、写真、絵画、映画、テレビ、そんな類のものをどう説明すればいいのかという話があった。生きていて人の話を総合すれば何となくは理解するのだろう。しかし、原理的にはどうなのだろうか。三次元像 … Read more 二次元と三次元


映画「四月物語」岩井俊二監督

春四月、桜吹雪の中をお引っ越し。車の窓には花びらくっつき、ワイパーでかき分けている。いいもんだ。春は、いい。 雨が降るといっぺんに降って、花を散らす。これも、いい。


運動と下部消化器癌

公的な費用を使った、数年に渡る研究で、運動する習慣と大腸癌、結腸癌、直腸癌などとの関連が調べられ、女性では関連なし、男性では関連ありとの結果だったという。はーー。これは何とも。お金の無駄。しかも数年。誰が考えたって、運動 … Read more 運動と下部消化器癌


新聞の内容の悪さ

最近の新聞というものは、実に悪い。たとえば今日の新聞でも、その広告の質の悪さはどうだろう。個別の攻撃はしないが、全般に悪い。害悪である。書籍や映画も、とんでもなく悪いものばかり並んでいるではないか。これから世の中を体験す … Read more 新聞の内容の悪さ


半鐘泥棒

半鐘泥棒がいて、金属を手に入れるのが目的らしい。半鐘というからには、多分、半分のサイズなのだろう。倍の大きさが全サイズの鐘ということになるのだろうか。全鐘とは言わないようだが。小さな鐘という意味で、半鐘らしい。お寺にある … Read more 半鐘泥棒


グレン・グールド ベートーベン交響曲6番第一楽章

お昼のラジオで、グレン・グールド演奏ピアノによる、ベートーベン交響曲6番第一楽章がいま現在流れている。家にはCDもあるがずっと聴いていなかった。すばらしいね。まだまだこの世は捨てたものではない。もう一度味わうべきものに溢 … Read more グレン・グールド ベートーベン交響曲6番第一楽章