直感と合理性

通俗的な理解では、直感は、合理性に反し、かつ、合理性を超えるものだとされることがある。しかしそんなことはない。まず直感にいろいろな種類がある。簡単に言えば、正しい直感と間違った直感がある。正しい直感とは、合理的な思考と結 … Read more 直感と合理性


大相撲名勝負

昨日深夜、テレビでデーモン木暮が解説、大相撲名勝負。まず、大相撲の歴史において、花田家の貢献を褒め称えた。そして先代貴乃(の、かもしれない、ときどき変えたようだ)花と輪島の、大関昇進直前の場所の、千秋楽、7分以上にわたる … Read more 大相撲名勝負


伊丹十三「再び女たちよ!」

159ページ。子供を強迫して「ママ」なんて言わせて……ここは強迫ではなく脅迫のはず。でもまあ、分かる。誤解はない。*****215ページ。人生をして刻々の冒険たらしめよ!


組織の歯車

よくある言い方であるが自分は組織の歯車でしかない仕事の全体をつかんでいないそこに不全感があるのだたとえばタンス職人のように自分だけで一から十まで成し遂げる仕事がしたいまことにそうだと思うそして自分だけで成し遂げる独立自営 … Read more 組織の歯車


音楽の記憶

音楽を聴く時、頭の中では自分で演奏したり口ずさんでいると思う。だから繰り返し聞くことが人間は好きなのだ。音楽を聴くということは、頭の中で共演していることだ。だから、微妙な間合いが問題なのである。ホロビッツの弾くショパンは … Read more 音楽の記憶


ドラマ「ハゲタカ」

ハゲタカ外資ファンドを描くドラマらしい。第一回でさっそく老舗旅館経営者が自殺に追い込まれた。これが現実だものなあ、生きるって大変なことだ。でも、自殺に追い込む側にも、事情というものがあるのだった。


松任谷由実「別れのビギン」カゥガール・ドリーミン所収

変な組み合わせだが五木ひろし、テレサテン、とつなげて聴けば、松任谷由実「別れのビギン」カゥガール・ドリーミン所収などを聴きたくなるのだった。この組み合わせは、自分の中では、あの頃よく聴いた組み合わせということで、気分をコ … Read more 松任谷由実「別れのビギン」カゥガール・ドリーミン所収


地震計の原理

まずWikipediaから引用しよう。地震計の原理 地震計の基本的な動作原理は地震計の中に入っている錘(おもり)を動かない点と仮定し、地表面の揺れを相対変位として測定する。これを極論すると地球の自転に合わせて移動する宙に … Read more 地震計の原理


天狗の落し文 筒井康隆

アイデアを含む短文集。例えば、消費税込みの貨幣、525円コイン、消費税込み紙幣、10500円札を作ればよろしい。なんていう話。なるほどなあ。何か理由をつけて頻繁に貨幣を変更しないと偽造貨幣が出回って困るのではないか。


ソニー株価

今日は6260円くらい。しばらく4000円くらいで低迷が続き、(しばらくなんてものじゃない、長期に渡り低迷)ブルーレイ、PS、といわばロケット発射失敗、最近になってブラビアを大量宣伝し、シェアを伸ばしたらしい。ソニーらし … Read more ソニー株価


奈良に住みたい

先日品川駅構内で奈良の紹介をしていた観光の宣伝である小さなパンフレットをもらった桜の写真を撮る話題で、桜を撮る場所としては、奈良県、長野県、福島県中通りがあげられていた。福島県中通りについては、古木の保存状態がよいと書い … Read more 奈良に住みたい


東京マラソン

今日は寒い日雨も少し降ったかな東京マラソンの日だ寒いのでコンディションとしては良好だろう先日の肉体労働がたたり現在筋肉痛である今回は腰から両太股にかけて老化を強く感じる情けない


外務省佐藤氏の苦難

外務省のラスプーチンこと、佐藤氏。ノンキャリア入省だったという。かれは逮捕され拘留され、人生が大きく変わった。その転機に当たり、ふてくされることもなく、勇敢に対処している。事件の詳細は知らないのだが、今日できることは何か … Read more 外務省佐藤氏の苦難


暗室で写真現像

フィルム写真しかなかった頃のこと。カラー写真が普通の写真として定着していた頃であったが、個人の家でフィルムの現像、印画紙への感光、現像、定着なども比較的小さな設備で可能だった。風呂場でもできた。伯父がそんな設備を持ってい … Read more 暗室で写真現像


杞憂

何かの文章で杞憂と書こうとして、なんだか紋切り型のようで、やめた。しかし杞憂というのは中国の故事成語の一つで、この言葉だけで、小さな物語を誰にも思い出させるのだから、イメージ喚起力は大きい。「愚か者の人生は不快で不安定で … Read more 杞憂


はばたく

すべてを捨てるからはばたくこともできるだろうそこまで景気よく空騒ぎしなくてもいいあまりに居心地のいい空間があると人間は場所に固執するすべてを捨てるから歩き始めることができるすべてをすてるからこの世界自然のすべてを自分の家 … Read more はばたく


本箱の裏の金具

残骸の中に、木製本箱の背中が見えていた。補強の金具が見えている。この本箱を作った時の情景が浮かび上がる。あのときは本箱などの備品のほかに、床の配線に汗だくになったものだった。あのときはこんな終わりがあるなんてつゆほども思 … Read more 本箱の裏の金具


ちあきなおみ

テレビでちあきなおみについて古いビデオを流していた今風に歌がうまいので驚くどことなく今風ですどこなのか?何パーセント大袈裟に演じるか、そのパーセントが現代風なのではないか?


カエル絶滅の危機

カエルを殺してしまう真菌が蔓延しつつあり、新聞では「カエル絶滅の危機か?」と書いている。カエルが絶滅したらどうなるんでしょうか。童話の世界は困るな。松尾芭蕉も困る。慣用表現の世界でも、カエルはカッパと同格になってしまう。 … Read more カエル絶滅の危機


てのひらのひよこ

てのひらでねむるひよこはあったかい昔動物園で小動物に触れる会があった。うさぎやひよこがいた。ひよこは頼りなくていまにも壊れそうだった。大切にてのひらで包んでいると、温かいせいか、ぐっすり眠ってしまった。するとてのひらはひ … Read more てのひらのひよこ


古いカセットテープ

家の片付けをしていて、古いカセットテープを処分する必要に迫られている。必要なものはハードディスクに録音してあるので、とりあえずは、田舎の物置に収納しても問題はない。しかし先日少しだけ荷物をいじってそのままとなり、なんとな … Read more 古いカセットテープ


人間と野獣の違い

人間と野獣の違いはどこか。・信仰……カトリック・判断力……モンテーニュ先生・コンピュータ・リテラシー……Steve Job・経済活動……マルクス・リビドーの文化的使用……フロイト・特に違いなし……現代科学「禁じられた遊び … Read more 人間と野獣の違い


映画 禁じられた遊び

名作続々でカサブランカ、第三の男、禁じられた遊びと続いている。ルネ・クレマン監督。見るたびに発見がある。時間がたてばたつほど名作になる。なぜなら、名作が我々の感受性を育てるからである。


杉並区母子殺人事件

容疑者が逮捕され、すぐ近くに住んでいる大学生男子だという。動機は不明。盗んだカードで現金を引き出そうとして、ビデオに映っていたのだという。被害者には特に恨みを買うような、つまり、殺されるように理由はなかったらしい。理由が … Read more 杉並区母子殺人事件


関東でも春一番

吹いたって。例年は、「春一番が吹く日まで」を合い言葉にして、寒く冷たい冬を堪え忍んできたものだった。今年は例外的に暖かかった。夏は暑いのかなともう先のことを心配している。未来を過剰に心配するのは愚か者の特徴であるとモンテ … Read more 関東でも春一番


人間であること、これが彼の職業であった

堀田氏がモンテーニュ先生について語る。キリストその人とその言葉に一言半句も言及したことのないカトリックであった。サント=ブーヴの言うように、「人間であること、これが彼の職業であった。」専門職である前に、人間であれ、などと … Read more 人間であること、これが彼の職業であった


思索 心を鍛える

思索すること。モンテーニュ先生の言葉。私は心に物を詰め込むことよりは、心を鍛えたいと思う。自分の思想と語り合うことほど、大切なものはないということだ。実際、私たちは、心に詰め込みすぎていると思う。情報は過多である。意見は … Read more 思索 心を鍛える


春一番 自然の異常

西日本で春一番と報道されているのに東京は寒い雨が降った様子でいまは風が強い今日は一歩も外に出ていないので雨についてはよく分からないが木々の梢を眺めて知る限りでは風は強いマンションというものは外の気象から人間を遮断してしま … Read more 春一番 自然の異常


魂の価値

モンテーニュ先生の言葉。魂の価値は、高く行くことでなく、秩序正しく行くことである。魂の偉大さは、偉大さの中ではなく、平凡さの中に発揮される。このような意見も、人生を生きていくにあたって非常に役立つ。そのようでありたい。特 … Read more 魂の価値


愚か者

「愚か者の人生は不快で不安定で、未来のことばかり考えている。」(セネカ)なるほど。そうだろうな。一方、過去のことを後悔してばかりいるのはうつ病である。 Led Zeppelinの歌「天国への階段」で、そんな歌詞があったと … Read more 愚か者


結びのお言葉

モンテーニュ先生の結びのお言葉。もっとも美しい生活とは、私の考えるところでは、普通の、人間らしい模範に合った、秩序のある、しかし奇蹟も異常もない生活である。ところで老人は少しばかりやさしく取り扱ってもらわなければならない … Read more 結びのお言葉


傑作

モンテーニュ先生の言葉。「われわれの偉大で光輝ある傑作は、立派に生きることである。」おお、学生さんに好まれそうなお言葉。「立派に生きる」ということがどういうことか、なんとなく事前に分かっているところが、この人の信用しきれ … Read more 傑作


落馬事件と臨死体験

モンテーニュ先生は落馬して、まるで極めて軽度の臨死体験をしたのではないかと思われる記述がある。面白いものだ。そして書く。「私の仕事と技術は生きるということである。」へんなオヤジである。大金持ちで政治的地位にも恵まれたこの … Read more 落馬事件と臨死体験


最下層の人々

モンテーニュ先生の言葉。「私はいつも最下層の人々の行状や言葉が、われわれの哲学者たちのそれよりも、真の哲学の教えにかなっていると思う。」しかし、最下層の人々の考えや行いをどの程度知っていたものだろうか。まあ、真に受けない … Read more 最下層の人々


話し合えときた 産む機械発言 健全な考え

モンテーニュ先生はこう言う。「精神を鍛錬するのに最も有効で自然な方法は、私の考えでは、話し合うことであると思う。話し合うということは、人生の他のどんな行為よりも楽しいものだと思う。」そうか。孤独の中で省察することではない … Read more 話し合えときた 産む機械発言 健全な考え


相対的真理

堀田より。〈私は何を知っているか?〉自己を知ることが彼にとって最高の生き方であり、生き甲斐であった。人間の知識がすべて相対的なものであり、普遍にして永遠絶対の真理が神の許にしかないとしても、相対的であるからと言ってそれが … Read more 相対的真理


生き方を書く

モンテーニュより。「私は自分の生き方を公表することが、ある意味で私を規制してくれているという点で、思わぬ利益があることを感じている。私はときどき、自分の生活の記録を裏切るまいと考えることがある。」「私が書物を作ったという … Read more 生き方を書く


方法化された懐疑

堀田は書く、「懐疑主義がすべてを否定し去って、判断停止状態に追い込まれても、個人的経験、経験的事実はどこまでも残る。そこにある確実性の根拠を見出すことができると、彼は考えたのであった。」「彼は自己以外のものは何一つ、真に … Read more 方法化された懐疑


大きな旅

モンテーニュはドイツを経てローマを巡る大きな旅に出かけ、かなりの散財をしたらしい。旅の途中でダンスコンテストの選考役を引き受け、賞品を自腹で出している。尿路結石に対して温泉水を飲んでみたり、その飲み方を工夫していちいち記 … Read more 大きな旅


ピコ・デラ・ミランドラ「人間の尊厳について」

堀田善衞「ミシェル 城館の人」で紹介されている。ミランドラの23歳の時の著作だという。何かの間違いではないかと疑われるほどの早熟である。ルネサンスである。天国、地獄。神、悪魔。善、悪。聖、邪。(ふつう、正邪、あるいは聖俗 … Read more ピコ・デラ・ミランドラ「人間の尊厳について」


寒い一日

今日、朝から天気が悪い水が冷たい気温も上がらない西日本では春一番というが明日は一転した冷たい北風という予報が流れている北国では雪この冷たい世界の印象が精神をも覆う温暖化が進めばこれまでの寒い地方の文学や哲学は廃れて温暖な … Read more 寒い一日


昔変換した文字

ワープロを打って変換するつながりがおかしくなって「こわせ」と変換したことになり小和瀬が出て昔の知り合いを急に思い出す日本語辞書は学習していたらしい個人情報の宝庫である各自の日本語辞書は学習機能によって、各自の意識内容の一 … Read more 昔変換した文字


堀田善衞「ミシェル 城館の人」 モンテーニュ 「エッセー」

文庫で三冊に分かれている。確か単行本ハードカバーを買った覚えがあるのだけれど、探せないので今回は文庫本で読んだ。物覚えが悪いのでまるで初回のように読めた。いいことなのか悪いことなのか分からない。エッセイとかエッセーとかエ … Read more 堀田善衞「ミシェル 城館の人」 モンテーニュ 「エッセー」


下手な字

最近自分の字が下手になっているのに気がついてがっかりしています。でもていねいにゆっくり書く気もないのだけれど。なにか運動系の劣化でもあるのではないか。


明治神宮の屋根

明治神宮を歩いていて気付いたのだけれど、沿道の建物の屋根の中で、色が変わっている部分がある。屋根に大木が覆い被さり、風情があるなあと思って眺めていたら、木の葉が覆っている部分とそうでない部分では、屋根の色が異なっているの … Read more 明治神宮の屋根


原宿駅

原宿駅の近くで目にした人達。たいてい黒い衣装である。白いコートの人達もいるが、そうなるとほぼ全員が白いコート。改札の近くでグレープフルーツの香りの香水を売っていた。何日までの限定販売とか書いている。悲しい。まず、日本人の … Read more 原宿駅


N響定期公演

NHKホールにて定期公演、モーツァルト交響曲第25番とマーラー交響曲第4番。アシュケナージの指揮を間近で見るのははじめてだった。太ったなあ。アシュケナージのショパンなどは大好きだけれど、指揮はどうなんだろう。会場は、まじ … Read more N響定期公演


軍事費の議論

いま国会で予算のことが言われている。昔、軍事費をGNPの1%以内にする、しないでもめていた頃があった。最近はどうなのだろう。GNPはGDPなどと言い替えられている。防衛庁は防衛省となった。日米安保条約は軍事同盟として作用 … Read more 軍事費の議論


東大寺の人事

これも朝日夕刊のニュースである。先日司馬遼太郎の空海を読んで、東大寺が気になっていた。何しろ、奈良仏教の本丸で、世界一の仏像と木造建築、華厳宗の総本山、しかし諸宗派には暖かく、交流を育む。土門拳や入江泰吉の写真集の中に東 … Read more 東大寺の人事


LPレコード復活

同じ朝日夕刊。LPレコードが復活という。CDで失われる何かがあるとの話はときどき聴いている。そうなのだろうか。人間の耳に聞こえない周波数はカット処理してあるのだが、その成分も影響しているだろう。たとえば、カラー写真を、一 … Read more LPレコード復活


莫言「四十一ぼう」

二分冊の、上巻途中ででひと休み。私には少し過剰なようだ。途中まではおもしろかったけれど。読み続けるにはもう少しエネルギーが必要なようだ。言葉の洪水。翻訳はよく工夫されているように思う。それにしても、よく書いたもんだ。すご … Read more 莫言「四十一ぼう」


食糧危機とギョーザ

莫言の作品の中に、餃子の話が出てくる。野菜だけで、豚肉の味を作ることができるし、野菜だけで、エビの味も作ることができる。世界の食糧危機を乗り切るには、餃子が一番だというのである。なるほど!


映画「スリーパーズ」

ブラッド・ビット、デ・ニーロ、ダスティン・ホフマンなど、出演。少年院と復讐の話。後味のいいものではないが、これも社会の空想の産物ということだろう。こんな世界に生きているということだ。 あまりに都合のいい脚本で呆れる。


春のイメージソング

ラララ春の心が伝わるならば早く帰ってきておくれ春が来てたよオレンジは好きかい?古い歌を思い出した化粧品会社の春のイメージソング