十九なかばの恋知らず 十九なかばで恋を知り

夜明け間近北の海は波も荒く 心細い旅の女泣かせるよう ほつれ髪を指に巻いてため息つき 通り過ぎる景色ばかり見つめていた 十九なかばの恋知らず 十九なかばで恋を知り あなたあなたたずねて行く旅は 夏から秋への能登半島 能登 … Read more 十九なかばの恋知らず 十九なかばで恋を知り


なみだの桟橋

どこへ行くとも言わないで 夜明けあの人舟の上 雨のデッキに眼をこらしても 溢れる涙で何にも見えない わけを聞かせて下さいと 叫ぶこの声銅鑼(どら)が消す 行かないで行かないで 行かないで なみだの桟橋/森昌子